デリー市児童福祉議会(DCCW)とは、1952年にインドで設立された非政府組織(NGO)です。DCCWは当初、インド・パキスタン分離独立後に迷子、捨て子、あるいは強制退去された子供達の援助をする組織として始まりました。「子供に子供らしき子供時代を与える」を使命とし、デリー市とその近辺の恵まれていない子供達に様々な取り組みを行っています。主な活動は、医療及び栄養的なサービス、職業訓練、養子縁組、身体及び知的障害を持つ子供のリハビリ、デイケアサービスと非正式教育のプログラムになります。
DCCWは1978年にオルドデリー市でベビーボックスを開設しました。このベビーボックスの名称はPalnaです。Palnaはヒンディー語で「ゆりかご」や「養成」と意味します。
Palnaは0~8歳の子供60~75人の世話をしており、更に開設以来2,800人もの子供に養親を見つけました。
Palna では献身的な医療チームが24時間体制で働き、なお先端な救急医療室が完備しています。また、ベビーボックスに預けられた赤ちゃんに最高級のケアを提供する為に、カウンセラー、セラピスト、介護者、教員などの専門チームがあります。
元々、ヒンズー教徒のみ養子縁組が認められ、他宗教の夫婦は養子をとることはできず、法的な後見人として子どもを引き取ることができるのみでしたが、2015年、青少年法が制定、全ての個人(未婚・既婚問わず)が法的に養子縁組できるようになりました。年間3,000件の養子縁組が行われています。